幼少期。

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「もう大丈夫だからね」「すぐにお父さんお母さん来るからね」と女の人が言った。 「すぐに来るからこれ食べて待ててね」とお茶菓子とジュースを出してくれた。 私は日ごろから知らない人から食べ物を貰ったりご馳走になったりしてはいけないとキツく言い聞かされていたため食べなかった。 頑なに食べずにいると「こんなお菓子嫌いやったかな?」と女の人が困った顔していたので「もう歯磨きしたからお菓子は食べちゃダメなんです」と言うと女の人は「しっかりしてるのね」と言った。 そんなやり取りをしているうちに父と母が来た。 ペコペコ頭を下げていた。 時間は23時前だった。 父と母は21時頃私が寝たのを見計らってラウンジに行きその後ゲームセンターで遊んでいたらしい。そこで館内放送を聞き慌てて飛んできたとのことだった。 私は無事、父と母に引き取られた、よかった捨てられたんじゃなかった。 そう思っていると母に「なんで起きんのよ」「せかっく楽しく遊んでたのに」「館内放送までされて恥ずかしいわ」と怒っていた。 お母さん、あのね 私凄く怖かったんだよ、寂しかったんだよ。 なんで抱きしめてくれないの?
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