産まれると決めたその時に
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「最悪だ……、この世の終わりだ……」 僕は誰にも聞こえない事を分かっていて、言葉にもならない声でそう呟いた。この世の終わりなんて大層かもしれない。けれど、実際にそうなんだ。僕はまだこの世と出会っていない。でももう終わったんだ。僕は産まれる前に死んだんだ。
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