第1章

2/6
前へ
/6ページ
次へ
◆進め!私立トロロ学園探偵部 ―特製松坂牛弁当盗難事件―◆ 作/ぽー 【登場人物】 安見良夫(やすみよしお)・・・・・・ トロロ学園の2年生 小林勇三(こばやしゆうぞう)・・・・トロロ学園の2年生 明智明子(あけちあきこ)・・・・・ トロロ学園の2年生 篠崎文子(しのざきふみこ)・・・・ トロロ学園の2年生 花咲麻由美(はなさきまゆみ)・・・ トロロ学園の1年生 大田先生(おおたせんせい)・・・・ トロロ学園の教師。安見の担任。 ナレーター 【本編】 ○トロロ学園の教室 チャイムの音とともに昼休みが始まり、安見と小林が話している。 ナレーション:ここは、私立トロロ学園高等部。都内某所に存在するそこそこの進学校だが、生徒は超個性的な自由人ばかり。なかでも探偵部は筋金入りの変わり者集団だった。 安見:ふぅ!やっと昼休みかぁ、あーまじで腹減った! 小林:安見。お前、今日は学食?それとも弁当? 安見:なんだよ、小林。今日は弁当さ!か?ちゃん特製、昨日の残りもの詰め合わせ弁当だよ! 小林:なら、一緒に部室で食べようぜ 安見:ええっ、わざわざ部室行くの?めんどくせえ! 小林:フッ、嫌ならいいよ。今日の弁当は特別なんだがなあ…… 安見:な、なんだって! 小林:聞いて驚くなよ!お隣から貰った特製松坂牛焼肉弁当だ! 安見:こ、小林くんっつ!そ、それは、本当か? 小林:何でお前にウソをつく必要があるんだ? 安見:す、素晴らしい、小林君っ!持つべきものは親友だ!ぜ、是非とも一緒させてくれ! 小林:おう! ナレーション:このとき、二人はまだこの後、訪れる惨劇を知る由もなかった!! ○トロロ学園の探偵部部室 長机の上にミステリー小説がおいてある乱雑な部室。 安見:焼肉!やきにく?! 小林:おい、全部食うなよ! 安見:分かってるって!小林、早く、早く! 小林:あ、あれっ…… 安見:ん?どうした? 小林:な、ないっ!オレの弁当が! 安見:な、なんだって! 小林:ば、バカな!朝、確かにここに置いたのに! 安見:そんな!今、オレたちが部室のカギを開けるまで、ここは密室のはず? 小林:だ、誰かが、授業中か休み時間に弁当を盗んだんだっ! 安見:許せんっ!絶対に犯人を捕まえてやるっ!うおおおっー探偵部をなめるなあぁぁ! 小林:まずは、オレ達以外の部室のカギを持ってるヤツに当たろう!
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加