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◆進め!私立トロロ学園探偵部 ―特製松坂牛弁当盗難事件―◆
作/ぽー
【登場人物】
安見良夫(やすみよしお)・・・・・・ トロロ学園の2年生
小林勇三(こばやしゆうぞう)・・・・トロロ学園の2年生
明智明子(あけちあきこ)・・・・・ トロロ学園の2年生
篠崎文子(しのざきふみこ)・・・・ トロロ学園の2年生
花咲麻由美(はなさきまゆみ)・・・ トロロ学園の1年生
大田先生(おおたせんせい)・・・・ トロロ学園の教師。安見の担任。
ナレーター
【本編】
○トロロ学園の教室
チャイムの音とともに昼休みが始まり、安見と小林が話している。
ナレーション:ここは、私立トロロ学園高等部。都内某所に存在するそこそこの進学校だが、生徒は超個性的な自由人ばかり。なかでも探偵部は筋金入りの変わり者集団だった。
安見:ふぅ!やっと昼休みかぁ、あーまじで腹減った!
小林:安見。お前、今日は学食?それとも弁当?
安見:なんだよ、小林。今日は弁当さ!か?ちゃん特製、昨日の残りもの詰め合わせ弁当だよ!
小林:なら、一緒に部室で食べようぜ
安見:ええっ、わざわざ部室行くの?めんどくせえ!
小林:フッ、嫌ならいいよ。今日の弁当は特別なんだがなあ……
安見:な、なんだって!
小林:聞いて驚くなよ!お隣から貰った特製松坂牛焼肉弁当だ!
安見:こ、小林くんっつ!そ、それは、本当か?
小林:何でお前にウソをつく必要があるんだ?
安見:す、素晴らしい、小林君っ!持つべきものは親友だ!ぜ、是非とも一緒させてくれ!
小林:おう!
ナレーション:このとき、二人はまだこの後、訪れる惨劇を知る由もなかった!!
○トロロ学園の探偵部部室
長机の上にミステリー小説がおいてある乱雑な部室。
安見:焼肉!やきにく?!
小林:おい、全部食うなよ!
安見:分かってるって!小林、早く、早く!
小林:あ、あれっ……
安見:ん?どうした?
小林:な、ないっ!オレの弁当が!
安見:な、なんだって!
小林:ば、バカな!朝、確かにここに置いたのに!
安見:そんな!今、オレたちが部室のカギを開けるまで、ここは密室のはず?
小林:だ、誰かが、授業中か休み時間に弁当を盗んだんだっ!
安見:許せんっ!絶対に犯人を捕まえてやるっ!うおおおっー探偵部をなめるなあぁぁ!
小林:まずは、オレ達以外の部室のカギを持ってるヤツに当たろう!
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