第1章

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小林:オレ、今日の弁当が焼肉弁当ってことは安見と先生にしか言ってません。盗られたら大ごとですから 大田先生:それは賢明な選択ね。でもまだ脇が甘いわね 安見:ど、どういうこと!ちょっと待って!小林、頼むから説明してくれっ! 小林:オレ、今朝、部室で大田先生に遭遇して、「忘れ物?」って聞かれたから「部室に焼肉弁当隠してるところです」って言ったんだ! 安見:なんだそれ!それだったら初めから大田先生が犯人に決まってるじゃないか!1年生疑っちゃまずいだろ! 小林:いくら特製松坂牛弁当だろうと、まさか現役教師が生徒に盗みをさせるなんて思わなかったんだよ 大田先生:フフ……いいこと、覚えておきなさい!教師ってものはね。学級運営のためならなんだってやるものよ! 安見:ど、どういうことですか? 篠崎:先生!もういいです!私が悪いんですっ!小林君、ごめんなさい! 安見:篠崎……これは一体……? 篠崎:わ、私……話すの得意じゃなくて……転校してから、なかなかクラスに友達出来なくて……。でも、ミステリー小説読んだりするのは好きだから、探偵部に興味はあって……だけど、自分から入部したいって言い出しにくくて……それで、大田先生に相談したら……そういうときは事件を起こせ!って言うから…… 小林:それでオレの弁当を盗んだのか! 安見:なんだそりゃ! 小林:なるほど。そんな事情があったなんて!そういうことなら仕方ないな 安見:よくないだろ!お前、どんだけ女の子に弱いんだ! 小林:お前こそ、どんだけ食い意地張ってるんだ! 安見:なんだと! 大田先生:ハハハ、まあいいでしょ!もう済んだことよ!! 明智と花咲が登場。大田先生をみつけて近寄ってくる。 明智:あっ、大田先生に篠崎さ?ん! 花咲:安見先輩と小林先輩も!みんなそろってどうしたんですか?! 大田先生:あ、あなた達ちょうどいいところに!今日からもう一人、探偵部に仲間が加わります。みんな仲良くしてあげて! 篠崎:し……篠崎です。よろしくおねがいします……! 明智:やったぁ!篠崎さんも入部するんだ!よろしくね?! 花咲:よろしくお願いします!篠崎先輩?! 篠崎:あ、ありがとう…… 安見:ハハ……参った、こりゃ完全に文句を言い出せる雰囲気じゃなっちまった! 小林:焼肉弁当は入部のお祝いってことにするか!
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