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好きでもないのにどうしてか あなたはわたしを構うのよ
綺麗な子たちはいくらでも あなたを欲しいとよがるのに
あなたは何人抱きしめる お家の裏のあの場所で
か細い身体を怒らせて あなたは忽ち鬼になる
姉の詩が真実を語っているのかどうか、
ぼくは知らない。
いくつになっても少女の心を失わなかった姉が単に空想の世界に遊んだだけなのかもしれない。
ぼくの家族はぼくが生まれてしばらく経ってからそれまで住んでいた家を引っ越している。
だからぼくには姉の詩の中にある情景が単なる創造の産物なのか、
それとも実際にあった光景の借用なのかの判別できない。
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