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『希望』に自分の希望を託した結果がこの命。
寿命という名の身体の終末は再生細胞がどんどん作り変えてしまう。
病気という名の災害は身体に入った瞬間に消滅する。
怪我という怪我は身体が残っている限り再生する。
出血という致死に至る過程は無く際限なく髄から発せられる。
要するに、不死。それでいて、痛みはある。
死なない。死ねない。
不死施術を施された少年兵を集めて不死の軍隊が作られた。
『この国を取り戻す為だ』だと。
取り戻した後、俺たちはどうなる?
いつの間にか絶叫はやんだ。
ミクニの身体が開かれていく。
すぐに再生が始まり、肉体がうねるが固定具でがっちり止められる。
「赤部屋を開けておけば誰か入ってくるだろうと思ってたけど、予想って当たると嬉しいねぇ?
噂とかでなかったかい?
『赤い部屋には入ってはいけない』。
守らなかった罰で1日磔ね」
もう反論なんてない。
あるが、ない。
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