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そして、一定条件と己の肉体レベルが整えば
星間移動が可能となることを語り、
13年前の金環日食が起こしたその奇跡と共に
この星にやって来たことを明かす。
ただ、ひたすら彼女に会いたくて、再び互いに愛し合いたくて――。
しかし、そう言われたところで、
ここまでの話があまりにも突拍子もなさ過ぎて
那々の頭も心も混乱しかけている。
だがそんな彼女に、やや硬い表情でふと言葉を切った彼が、
少し切なげな眼差しを向けてきた。
「そして、やっと探し出せた。
来る日も、来る日も君だけのことを想って、
折れそうになる心を奮い立たせて、必死に探して。
それでまた、この腕の中に抱きしめることが出来た」
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