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「でも、那々ちゃんの場合は、
アレントのセリーシャの生涯が終わってないから、
ここでの人生を終えたら、自然とあっちに戻って行く。
そして僕も、再びタイミングを計ってアレントに戻る事ができるんだ」
そう言う彼の瞳は、少しだけ明るいものを浮かべた。
だがそれは直ぐに消え、彼の目は、また深く沈んだ色を浮かべる。
「でも、その前の地球の人生で、僕たちがずっと一緒にいるのは、
普通の地球の人たちがカップルになるのとは違う」
たとえ結婚という形が取れたとしても、
彼らの肉体年齢が同じように進まない以上、
いつかは夫婦というには違和感が生じてくる。
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