第1章

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ちょっと前までは違ったんだ。 うちには、おかーさんとサトシがいる。僕は末っ子。自分で言うのもなんだけど可愛がられている。 おかーさんは優しいし、サトシはいい兄ちゃんだ。僕が望むこと何でも先回りして察して、一言発するだけで、いや、むしろ何も言わなくても、全てしてくれてた。おなかが空いた時も眠くなった時も、そうなった時にはすぐに誰かが動いてくれた。 わがまま?贅沢? 末っ子ってそういうもんでしょ。とにかく、僕はいつも快適だった。
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