第1章

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『にゃんにゃんにゃん!』 「おかーさん!またおやつ棚の前でクロちんが鳴いてるよー。」 お!や!つ! 「あげちゃだめよ。せっかくダイエットかりかりでちょっとスリムになってきたんだから。ほら、猫じゃらしで遊んでやって。運動運動!」 サトシが猫じゃらしを持って近づいてきた。 『にゃにゃにゃ!』 だから、そうじゃないんだってば!今はこの戸棚を開けて、ここにあるはずのおやつを出してほしいの! ああ。この世の終わりだ。 そう思いつつも、僕はついつい鳥の羽根みたいなやつにむきになって猫パンチを繰り出し、捕まえてやろうとジャンプするのだった…。 「クロちん、おやつ欲しいのは分かるんだけど。もうちょっと頑張ったら少しだけあげるからね!」
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