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キョウキ
珠「と言うか序列ってそんなガチガチだったんでありますね」
将延「本来は皆で分担するそうなんですが、今の代の序列は如何せん…………能力にばらつきがありますから。だったら慧哉一人でした方が小回りも効く、ということで」
喜入「?」
珠「馬鹿が多いってことであります」
将延「そゆこと。幼い序列もいますしね」
喜入「珠とか?」
珠「だから珠は中二でありますってば」
弥高「正直に聞くけど」
珠「どうぞ?」
弥高「なんでそんなちっちぇえの?」
珠「それを言ったらなんで第六位はそんなに大きいでありますか」
弥高「…………さぁ?能力は関係ねぇみてぇだし」
珠「それと同じであります。能力でも障害でも病気でもない。ただ単に背が低いだけであります」
喜入「大変でしょ」
珠「それが新しく通い始めた中学校で友達ができたでありますが、ソイツがやたらデカイ奴で珠の小ささが余計目立つであります」
弥高「背が?」
珠「背も。体格に似合わずクレープ作るの得意らしいでありますよ」
将延「………………………………」
喜入「って言うか幼いっておれとか合歓が序列にいるのは異常なの?」
将延「異常ではありませんが、かなり異例です。前例はあることはありますとも」
弥高「時代の流れかねぇ」
喜入「弥高、難しいこと考えてるとまた頭痛なるよ」
弥高「まるでオレが頭痛起こしたことあるよぉな言い方止めろ。ここ一週間は起こしてねぇ!」
将延「……………………」
珠「………………」
喜入「………………」
弥高「生暖かい目止めろ」
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