キョウキ

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うざい。 「ウザいウザいウザいウザいウザいキモいキモいキモいキモいキモいムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく邪魔邪魔邪魔邪魔邪魔わ・ず・ら・わ・し・い!!!!」 「!」 四本なら通るかと思ったが、いとも容易く防がれた。五キロ先にあるものが何か見通すことはできないが、序列第三位以上の序列かそれともそれに準ずる戦闘能力を持つ装置や人物が置かれているようだ。 それだけならば、まだよかった。 邪魔にならないのなら。 「っ!?」 慧哉(けいや)に届くはずの骨が、遠方からの銃撃によって根本から砕かれる。一本だけではない。地面から、腕から伸びていた骨全てが丁寧に打ち砕かれる。 それだけでは飽き足らず何発かが白(つくも)の四肢を狙って飛来してきたが、膜状に広がった骨がそれらを地面へ叩き落とす。 感覚的に、五キロ先からだ。 自然風、ビル風、銃自体の癖、仲間の動き、敵の動き。それら全てを計算に入れて、腕よりほんの少し太い程度の…………恐らく五キロ先からならあるもないも同じような太さの一本一本を、丁寧に再生も許さない程度に撃ち抜いている。 それは、職人芸とかそんなレベルではない。 神業。 「!」 聞き慣れた、聞き飽きた言葉が脳裏をよぎる。 神業は、神が使うから神業なのだ。 人間が、下位種族が扱っていい御業(みわざ)ではない。 「ゴミはゴミらしくゥウゥウゥウウウゥゥウゥゥゥゥウウウ!!!」 「ッ!大吾郎!!」 「………………………………っ」 「ゴミ箱いっとけやぁあぁあぁぁあああぁぁぁぁッ!!!」 更に。 何回この言葉を用いたか分からないが、更に倍近い白い槍が彼女の周りから蠢き弾け、目の前のゴミを廃棄しようとしなり飛ぶ。
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