第1章

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「イヤァァアアアアアアアア!!!!」  朝方、住宅街に響き渡る私の悲鳴。  洗面所の前でガクンと膝を曲げて崩れ落ちると、自身の顔にそっと指を滑らせた。 「嘘でしょ……こんな……こんな……」  未だに酷い悪夢を見ているようだ。  有り得ない。 「あぁぁ……ぁぁ……」  最悪だ……この世の終わりだ。    シミ一つなかった私の美しい素肌に、こんな“醜い物体”が寄生するなんて。  あってはならないんだ。  
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