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全く最近は寒くなった。家を出るときに一面霜がはるようになった。いつものようにY駅の始発から次の電車に乗る。車両は4両編成だ。特に決めているわけではないがいつも同じ車両に乗る。車両のメンバーはだいたい同じだ。Y駅からT駅までいつもの乗客が7名。朝のローカル線だから人数は少ない。Y駅の駅員さんも気さくに「ここも無人駅になるかもね」と言っている。
いつもの7人。名前も知らないが顔は自然と覚えてしまった。訳もなく連帯感を一方的に感じてしまう。
まず、私の席の真向かいに座るのは女性二人組だ。たぶん20代後半で会社の同僚だろう。眼鏡をかけた丸顔の背の高い女性と、瓜実顔の低い女性だ。二人とも美人の部類に入る。丸顔の女性はいつも白いスーツで派手な服装ではないが、眼鏡だけは赤やピンクのしゃれたデザインのフレームでアクセントになっており目を引く。瓜実顔の女性はいつもばっちりメイクをしており、特に濃い眉が目を引く。何か悪いなと思いつつ、ついつい眉に目が行ってしまう。
次に女性陣の隣に中年男性二人組が乗る。一人は小太りでY駅から乗り、もう一人は細身の男性で次のA駅から乗る。席は空いているが律儀に小太りの男性は相方のためにバッグを置いておき席を確保しておく。そして、ひそひそ話をする。一度聞こえた事があるが仕事の愚痴だった。朝からストレス発散させてたいへんだなあ。
そして左には、50代とおぼしきスーツ姿の精悍な顔をした男性が座っている。頭は禿げ上がっているがよく、以前テレビで外国の人は薄毛をきにしない薄毛でも男前はいるという内容を観たが、まさにそんな感じの男性である。この人は通勤歴が一番長い。私が通勤を始めた5年前にすでに乗車していたから少なくとも5年以上か。ご苦労様。
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