第1章

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会場全体が、熱気に包まれる。 揺れる緑のペンライト。 一人の少女が画面に映ると、大歓声が上がる。 いつもキラキラ笑顔な少女とは違う、真剣な面持ちだった。 「私、白濱 琴子は今日を最後にlovelykissを卒業します。」 嘘だろっ?会場のどよめきと共に俺も動揺した。 人気No.1の琴子ちゃんがいなくなるなんて。lovelykissらどうなるんだよ。 最悪だ…この世の終わりだ… 今まで生きてきたが、人生最大の危機かもしれない。 lovelykissを、琴子ちゃんを好きになってからずっと、俺はアイドルヲタとして人生を琴子ちゃんに捧げてきた。
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