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「今回最短だよねー……なんかしたっけ? わたし達」
「思い当たらないから余計にもやもやするー――けどさ、困らせたくないじゃん?」
「わかるー。何でよ! ――くらい言っておけばよかったかなー」
「アタシも言わなかった。もー……もー! だよねー」
頷きはしなかったけれど、二人して、うんうん、うんうん。
信号は赤。
考えてる二人は腕組みをしている。
「……霰ちゃんみたいにサバサバしてた方がよかったのかなー」
「それを言うならアタシこそ雪ちゃんみたいにフワフワしてた方がよかったのかもー」
お互い、ない物ねだりだったりもする。
同じくらいの身長で、同じくらいの体型で、同じ年で、同じ帰るとこで。
雪と霰は同じ下宿屋さんに住んでいる。
二階のお隣さん同士で、ライバル同士で――一番の友達。
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