第2章

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―――3の森林――― 3の町を出て、次の町へと向かう。 隊列は先頭が勇者、隣に女戦士、そのやや後ろに女魔法使い、そして最後尾に自分。 女戦士「うーん、やっぱり新しい武器はワクワクするねっ」 勇者「俺は盾くらいしか買い換える部位がなかったからな。まあしばらくはこの剣で充分だろ」 女戦士は新調したらしい剣を片手に上機嫌だった。勇者と武器の見せ合いなどをしている。 勇者「女魔法使いは何買ったんだっけ?」 女魔法使い「あ、この髪飾りを買ったんだ。魔力が上がるらしくって…その、変かな?」 勇者「いやいや、似合ってるぜ!まぁ美人は何を装備しても似合うと思うがなー」 勇者が後ろを歩いている女魔法使いにキザっぽく語りかける。 女魔法使い「そ、そんなことないって」 女魔法使いもまんざらではなさそうな反応を返す。 女戦士「むー、アタシにはそういうのないわけ?その刀身よりも君のほうがキレイさっ!とか」 勇者「刀身よりも凹凸が無い体だなーとか…いってえっ冗談だっての!」 勇者の顔面にビンタがはいる。女魔法使いが二人を見てくすくすと笑う。 そっぽを向いた女戦士に、勇者が耳元で何か囁くと、女戦士は耳まで真っ赤になった。 そんな光景を4人分の荷物を肩に食い込ませながら眺めていた。
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