第2章

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ぼんやりと3人のやり取りを眺めていると、前方の茂みの中から魔物が飛び出してきた。 僧侶「―――っ!」 慌てて荷物を降ろし、戦闘準備を整える。杖を構え補助呪文を唱えようとすると―― 勇者「…あー、びっくりした。唐突にでてくるのなお前ら」 女戦士「あーん、せっかく買った剣を試したかったのに~」 女魔法使い「見通しの悪い森の中だから、気をつけてすすまないといけないわね」 ――両断されて地面に転がる魔物の姿があった。 勇者「ゴールドがちょっとだけか。シケてるな~」 勇者が軽く魔物の懐を漁ると、それきり魔物を一瞥もせず、三人は歩き始めた。 僧侶「…。」 荷物を背負いなおし、魔物に向けて十字を切り、死体を残さないように旅で覚えた火の魔法で燃やしていく。 これも俺の仕事の1つとなっている。 ため息を一つつくと、もう大分先を進んでいる三人に追いつけるよう早足で歩き始めた。
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