第2章

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―――洞窟深部――― 勇者「大分深く潜ってきたなーっと、なんだこれ」 攻略を開始してから暫く経ったとき、それまでの朽ちかけていた坑道に真新しい石の壁が目の前に現れた。扉が左右に2つ付いている。 女魔法使い「これは……魔力で保存されていたみたいね。何かしら仕掛けがあるのかも」 女戦士「あっほらここ!何か書いてあるよ!」 僧侶(…嫌な予感しかしない) 勇者「えーと何々…この先に進みたくば各々の道を進み試練を受けよ、かぁ」 女戦士「そんな…二手に分かれて進まないといけないの?」 女魔法使い「そうみたいね。ほら、片方だけ開けようとしても開かないわ。同時に進まないといけないみたい」 勇者「不安ではあるけど二手に分かれよう。武器を手に入れる為とはいえ、立ち止まる時間は少しでも惜しい」 僧侶「…そうだね」 勇者「じゃあここでどう分けるか。戦力が二つに分ける以上、どんな事態にも対応できるようにしておきたいと思う」 勇者「とりあえず男二人で分かれよう。どんな仕掛けがあるかわからないが、俺とお前なら不安は無い」 勇者「女戦士は武器を新調したばかりだし、レベルも低いことから俺と一緒に行動しよう」 勇者「女魔法使いはこちらのパーティでサポートをしてくれ。前衛二人じゃ魔法攻撃が心もとない」 勇者の一連の発言に誰も話を差し込むことはなく、最後にこう結論づけた。
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