第1章

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―――翌朝――― 僧侶「ふぁ…ぁ。朝か」 僧侶「勇者は、戻ってきてないか」 備え付けの水甕で顔を洗い、昨日風呂に入りそびれたのを思い出し、体も拭いた。 朝食のために一階に降りると、もう三人は食事を始めていた。 勇者「おう僧侶、また寝坊だったのか。悪いがもう食べ終わるところだぜ」 女戦士「おはよう~僧侶。ここのところ野営ばっかで布団で寝てなかったもんね~」 女魔法使い「おはよう、僧侶くん。えっと、昨日は良く眠れた?」 目線を合わさずに、俯いて言う。勇者と女戦士がニヤニヤしている。 僧侶「おはよう、みんな。昨日は疲れていたから、勇者が鍛錬にいった後はすぐに寝てしまったんだ」 僧侶「魔法の修行もしなくちゃいけないんだけどね、眠気には勝てなかったよ、ははは」 できるだけ愛想良く、用意した台詞を並べる。 女魔法使い「そ、そうだよね。私も疲れててすぐ寝ちゃったんだ~」 ほっとしたような顔で、彼女は言う。
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