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―――翌朝―――
僧侶「ふぁ…ぁ。朝か」
僧侶「勇者は、戻ってきてないか」
備え付けの水甕で顔を洗い、昨日風呂に入りそびれたのを思い出し、体も拭いた。
朝食のために一階に降りると、もう三人は食事を始めていた。
勇者「おう僧侶、また寝坊だったのか。悪いがもう食べ終わるところだぜ」
女戦士「おはよう~僧侶。ここのところ野営ばっかで布団で寝てなかったもんね~」
女魔法使い「おはよう、僧侶くん。えっと、昨日は良く眠れた?」
目線を合わさずに、俯いて言う。勇者と女戦士がニヤニヤしている。
僧侶「おはよう、みんな。昨日は疲れていたから、勇者が鍛錬にいった後はすぐに寝てしまったんだ」
僧侶「魔法の修行もしなくちゃいけないんだけどね、眠気には勝てなかったよ、ははは」
できるだけ愛想良く、用意した台詞を並べる。
女魔法使い「そ、そうだよね。私も疲れててすぐ寝ちゃったんだ~」
ほっとしたような顔で、彼女は言う。
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