第三章 白骨死体

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 こういうことは、ごちゃごちゃ考えてちゃ駄目なのよ。  立ち止まっちゃ駄目。  そうでなくとも―  頭にあの倉庫での夜が思い出されそうになったとき、携帯が鳴った。 「もしもし?」  戸惑うような志免の声がした。  事務所に来たが、鍵がかかっていて、壱子も居ないという。 「変ね。  誰も来ないから、どっか行っちゃったのかしら?」  それにしても、まだ事務所は開けてていい時間なのだが。 『壱子さんの携帯に、かけてみてくれませんか?』 と言うので、 「志免くんは、かけてみたの?」 と言ってみたが、自分でかけるとか恐ろしくて出来ないと言う。
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