最終章 異端魔術師はもう本気だしてる

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 ぎゃあぎゃあと騒ぎ、ヴァンを取り合う四人。 「あーもう! うるせぇなお前ら! とっとと離れろよ!」  ヴァンは離れろと言いつつも、自分の頬が緩んでいることに気づく。  騒々しくて愛おしいこの日常を守れた。  そのことを今、肌で実感したからだ。  学校なんて面倒だなんて感じていたけど、今はそうは思わない。むしろ楽しいとさえ思える。 「魔術師にはなりたくないけど……今後は学園生活は本気だしてもいいかもしれねぇな」  ヴァンのつぶやきは、仲間の笑い声にかき消された。  リーゼロッテに気持ちを伝えるのは、またの機会に。今はただ、仲間と喜びを分かち合おう。  ……どうやらヴァン本人だけがわかっていないらしい。  ヴァンはもうすでに、学園生活を本気で楽しんでいることを。 (終)
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