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『よーく分かりました』
眉間に青筋をこしらえても全くもって怖く無い。
『では貴方に不死の魔法をかけましょう。これで、どうですか?戦闘で死んでも生き返るのです。』
『へぇー、なんだ、ちゃんと魔法使えるようになるんじゃん、かけろかけろ!直ぐかけてくれ!』
俺の心はワクワクドキドキ★浮かれ気分の所為で神の悪い笑顔に気づかなかった。
『じゃ、パパッとかけますよー、えい★』
俺に手のひらをかざすと一瞬鳥肌が立ち、直ぐに引いていった。
『…もう不老不死?』
ふふふふ、
『まあ、不老不死とは少し違いますが、似たようなものですかね。貴方は毎回激痛を伴った死の後に生き返るのです。何度もなんども、心臓を突かれても、炎にまかれて焼死しても、いついかなる状況下でもね』
『おま、ほんとは悪魔だろーーー!』
『酷いですね、貴方が先に言いだしたんじゃ無いですか』
『今直ぐ消せーーーーー!』
ふぅ、
いかにも残念そうに頬に手を当ててため息をつく。
『申し訳ありませんが、一度与えたものを奪い去るという事はできません。
一度生まれた赤ん坊をなかった事になんて出来ますか?母体に返す事が可能ですか?』
こ、このやろー、しれっとしやがって!
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