テンプレファンタジーなど存在しない件

でっどおああらいぶ。

『ーーーーと、言うことなのです。』

『え？ええ？なに？え？何が？』

はい、いきなり始まりました、主人公（仮）であろう俺に衝撃的な展開です。
見ている（か、わからないけど）人にとっては展開すらしてない劇的な始まり方。

『ちゃんと聞いていましたか？』

いや、聞いていましたか？って言われても。

『おっしゃる意味が分からん！ソーリー！』

もう動揺しすぎて敬語だか、タメ語だか、英語だか。

『え？？私言語間違えましたか？通じていますか？』

そーゆー意味ちゃうわい。

『もう一度、あなたの母国語、日本語で話しますね。』

腰が抜けて立てない俺は、目の前に佇むふわふわドレスに身を包んだ喉仏がでている変な奴ともう一度会話を試みることとなる。
ーーーーーこいつ男やん！

『貴方がここに居るのは、、、』

そうそう、俺がここにいるのは…えーーっと、そもそもここにいる前俺何してたんだっけ？

ーーーーーーここに来る前ーーーーーーー