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なんて言ったらいいか、地面から青い光が発せられ、どんどん周りを飲み込んでいくブラックホールの青い版、そんな感じだ。
なになに?地底人の襲来かなんか?
僅か1m先に出来たそれはゆっくり広がっている。
そんなもんだから、なぜか心の余裕を持ちまして、…ちょっと離れたほうがいいんじゃね?
位な余裕です。一歩右に避けようとした刹那、俺は青い光に吸い込まれていったわけです。
そりゃもう、あーーーれーーーーって、感じに。
入った瞬間の記憶はある…多すぎる光で目を開けてはいられない。
光のせいか急激な頭痛と二日酔いになったときのような吐き気、全方向を挟まれ絞り出し袋の中の生クリームのように絞り出されるような窮屈な感じ。
赤ん坊が生まれるときはきっとこんな感じじゃ無いか?窮屈という言葉では表しきれない激痛を伴い、俺は意識を手放した。
意識を手放してからさして時間は経っていないと思う。
昼休憩中に5分だけ昼寝した時のようなスッキリ感がある。しかしだ、今のこの状況でのスッキリ感って言うのは、なんて、…残酷なんだ。
後方には森、前方には海か、湖なのかも分からない場所の断崖絶壁に、いた。
『こ、ここ、ここは?…どこだ…』
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