休日のひと時

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「雪はこんなに分かりやすい子なのにね… 今までは皆も雪も幼すぎたんだよ でも今は違うよ きっと雪を受け入れてくれる人が現れるよ それがあの彼ならいいね」 静かにほほ笑む由香の顏は安心したように見えた 「そうだったら、本当に嬉しい でも怖いよ…」 「雪…雪が変わるときが来たんだよ、がんばれ! いつでも話を聞くから」 私はまた諦めようとして… 自分の気持ちにも嘘をついて… 「…ありがとう」 ずっと、ずっと傍にいてくれた 私のことを誰よりも理解してくれている ずっと見守ってくれていた由香が 頑張れって言ってくれてる 変わるときなんだって 私もこのままじゃ何も変わらない 由香の言う通り前とは違うんだから 「高森さんに相談するのもありだよ 壁のなくし方…とかさ!」 にっこりと笑う 高森に相談… そう思うだけでドキドキした…
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