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…あんなこともあったなぁと思い出に耽りながら町を歩いていた
雪のこれから
高森さん…
変われるかな…
変われるといいね…
「西村さん」
前から手を挙げて私を呼ぶ人がいた
「高森さん」
「偶然だね…家近くなの?」
「今日は休みだから買い物
高森さんは?」
「俺も買い物…
今日は一緒じゃないの?」
「一緒…?
あぁ!雪は一緒じゃないよ
ふふ…いつも一緒なわけじゃないよ」
分かり易いな、高森さん
「雪なら今日は駅近くの図書館に行ってるよ」
ふふ…にやけちゃう
「あ…いや…
いつも一緒じゃないよな…ははは」
「あんまり人付き合いうまくないからね
誰かと一緒にいるのが不思議だった?」
フォローしたつもりだったけど、
はっとした顏で私を見た
少し考えたようにはにかんで
「よく分かってるんだな、蒼井のこと」
「高校の頃からの友だちだからね!」
「心配だったんだ
西村さんのような友達がいて良かったよ
俺にももっと頼って欲しいんだけどな」
「私にとっても雪は特別
私も安心しました!
頼れる人が傍にいて」
高森さんの想いが分かってすごく嬉しくなった
きっと雪を大切にしてくれる
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