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新たな出会い
由香と同じ専門学校に進学した
私はデザイン科
由香はインテリア科
科は違っても同じキャンパスに通っていると思うだけで心強かった
ここには私のことを知る人は由香の他に誰もいない
もう付き合い方は分かっている
あの頃の失敗は繰り返さない
由香のおかげもあって高校ではその後も無事に過ごすことができた
由香のように私を受け入れてくれる人がいるかもしれない
でも…それを望むのは難しい
だから…ただ気付かれないように…
きっと…大丈夫…
「雪 お昼行こう」
「由香」
心配していつもお昼に迎えに来てくれる
「どうクラスは?」
「大分慣れたよ」
嬉しそうに話を聞いてくれた
「由香は?」
「うん、私も慣れたよ」
「雪ちゃん」
同じクラスの美紗ちゃん
「お昼一緒に食べていい?」
「うん、どうぞ」
「こんにちは、雪ちゃんと同じクラスの谷村美紗です
よろしくね」
「西村由香です
インテリアの1年です
雪とは高校から一緒なの」
「いいなぁ、私同じ高校の子いなくて
これからお昼一緒に食べてもいい?」
小さくて華奢で可愛らしい
同じクラスで初めて喋ったのも美紗ちゃんだった
「もちろん」
「雪ちゃんお弁当だ~自分で作ってるの?」
「うん、節約の為に…」
「この子料理得意なんだよ」
「そんなことないよ…」
他愛もない話が出来ることが嬉しい
いつも緊張していたから
距離感が分かった今ならきっともっといい関係が築ける…よね…
「友達いっぱいできるといいね」
由香がこっそり耳打ちをして
にっこりとほほ笑んだ
数日も過ぎていくと
キャンパスで美人の由香は目立ち始めた
由香目当ての男子学生が寄ってくるようになっていた
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