茶道男子!
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私のいる茶道部には、ひとりだけ男子部員がいる。さらさらの黒髪、黒縁眼鏡、黒の学生服。黒ずくめの彼がぴんと背筋を伸ばして正座し、お茶を点てるのは、そこだけ違う空気な気がする。 「見惚れてたでしょ?」 「べ、別に綺麗だなんて思ってないもん!」 帰り道。図星を指されて頬が熱くなった。
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