566人が本棚に入れています
本棚に追加
床の間の落としかけ
翌朝、夫を送り出し怯えていた。
また昨日のようにお仕置きされたらどうしよう・・・。
すると、お義父さまから
「雪、熱燗を入れて、部屋に持ってきなさい」と呼ばれた。
服を脱ぐよう言われ「疲れています」そう、泣いてみせた。
でも「脱ぎなさい」と言われ、裸になる。
どこからか準備してあった手錠を両手にかけられ義父は間にロープを通すと、床の間の落としかけに隠れていたフックへ掛け、ぐっと引っ張り上げられた。
火毛氈を敷かれた床の間に、足がギリギリつく状態で真っ直ぐに吊るされた。
お義父さまは、私の髪を撫で右側で束ねると耳元に一輪の赤い椿を挿した。
「下ろして下さい」私がそう言うと、義父は横一文字に白の椿を咥えさせ「落とすな」と言った。
そして、ぬるくなりかけた吟醸酒を、ちびちびと飲みながら「いい眺めだ」と言った。
しばらくして義父は「また雅智と寝たのか?」と聞いた。
私が何も答えないでいると近寄ってきた。ぶたれるかと思って身を固くしていると、くるりと回転させられ、お尻の穴に何かを入れようとするので激しく抵抗した。「しかたない」、と割れ目に何か棒のようなものを挟まれた。
「上だけねじってこちらを向きなさい」と言われ、下を見るとお尻に赤い椿が挟んであった。
そして自分は、今、掛け軸と生け花にされていると判った。
恥ずかしさとともに、自分の美しさが賛えられているような女性としての誇らしさと、それでいて辱められているような感覚を覚えた。
その時の自分が性的に興奮していなかったと言えば嘘になる。
静かに時が流れ、義父が酒を飲み終わる頃、下ろしてくれた。
「今日は・・・休ませて下さい。」
「だめだよ」そして、また中で出された。
絶頂に達した後、ふわりとしたピンク色に包まれた。
胸が高鳴り、自分を抱きしめている相手を深く愛していると思った。
「雪、愛している」と言われ何か暖かいものに包まれているような、ものすごい幸福感で満たされていたから不覚にも「私も、お義父さまを愛しています」そう答えていた。睦言を何度も繰り返しながら気がつくと、父の腕の中にいた。
寝てしまっていたようだ。「起きたのか?」と問われ、急に先程口にした自分の言葉に不安を覚えた。
最初のコメントを投稿しよう!