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「つーのさん!!」
ビクッとなるつーのさんの肩。
台所へ向かおうとしてた脚は止まり、こちらをゆっくり振り返る。
「、なに、ゆーちゃ..、っ!!」
ぎゅっ。
って、抱き締める。
「ちょ、ゆーちゃ..」
「ねぇ、俺もう限界っすよ。」
「っ!」
逃してたまるものか。
本当に、言葉の通り限界なのだ。
「も、ちょっとだけ..待って。
まだ、心の、準備が..」
「もうちょっともうちょっと、って、いつまで待てばいーんすか?
俺、ずっとこの4ヶ月、待ってきましたよ?」
「っ、ごめ..ちが、違うの..っ」
「そんなに、俺と、そーゆーコトすんの、嫌?」
わざと、そんな言い方をしてみる。
そんなこと、一切思ってない。
だって、告白したとき、この人は泣きそうな顔で笑って、
オレも。
って言ってくれた。
ずっと同じ気持ちだったんだと、俺と同じように勇気を出して言ってくれた。
でも、その日から4ヶ月、抱き締めることすら、付き合う前よりも避けられてるような感じで。
好きだとも言ってくれる。
膝枕もしてくれるし頭も撫でてくれる。
ただそれなら、今までの弟のような扱いとなんら変わらない。
告白した意味がないじゃないか。
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