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そんなことを考えつつ、強く強く抱き締める。
と、胸の中で震える肩に気付いた。
「つーのさん..?」
「ゆぅ、雄輔..ゆーちゃ、ごめ、ごめん..」
ポロポロと涙を零しながらぎゅっとしがみついてくる。
ズキン、と胸が痛くなった。
なんで、泣いてんの?
本当は、嫌なの?
告白、断り切れなかった、だけ?
嫌な感情が頭の中をぐるぐる回る。
「オレ..怖くて。」
「、..なにが?」
「そ、の..男同士、で、スる、の、とか..
わかんなく、て。」
「...は?」
「好き、だから..そーゆ、コト、したい、けど..
やり方、とかわかんなくて..
だから、怖くて、そーゆー雰囲気にならない、ようにしてた..ごめ、ん。」
あー、もう..
なんなんだよこの人。
「..つるさん。」
「ごめ..怒った、よな..?」
「あのね、俺、えっちしたいだけじゃないよ?」
「..へ..?」
目を丸くしてこちらを見る。
いや、そりゃえっちもしたいんだけどさ。
「好きだからこそ、嫌がることはしたくないし。
でも、俺、男だし、好きだからこそ、ちゅーとかぎゅーとかいーっぱいしたいの。」
「つるさんが怖いなら、今はまだ、えっちしなくてもいいから。
だから、
俺のこと、避けないでよ..」
「っ、ゆーちゃん..」
好き、って気持ちが伝わるように、ぎゅーって強く抱き締めた。
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