ハッピー、バレンタイン
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約束の時間をはるかに過ぎてもこない彼を、 きっとくると信じて待ってた。 「どうしたの?」 「あ、えっと。彼を待ってて」 「ふーん。……彼って、この人?」 「え……」 目の前に突きつけられたそれ、は 間違いなく彼の……首。 「ハッピー、バレンタイン」 私が最後に見たのは、 妙に綺麗な白い歯でにやりと笑う男と、 振り上げられた鉈だった。
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