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「いいかい?男は好きな人を自分の世界に閉じ込めておきたいものさ」
髪をすく指が
首筋を滑り優しく頬を撫でる。
「なのに君と来たらあっちへフラフラ、こっちへフラフラ」
「野良猫のように言わないで」
「野良猫?そんなモノよりずっとタチが悪いよ」
「じゃあ何だよ?」
振り返りざま
女神のような唇にキスしてやれば
「ユニコーン」
「ん?」
突拍子もない。
僕をそう呼んで
九条さんは角の部分を撫でた。
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