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マリリンは新生児室に走り込んで来たサラに気が付き、血塗れの腕を新生児が寝かされているベッドが並んでいる方に伸ばし、必死に声を出す。
「か、彼女を止めて! 」
指し示された所では、耳をガーゼで覆ったキャスリーンが、新生児の1人を掴み上げ噛みつこうとしていた。
サラは持っていた折れたモップの柄を、キャスリーンの顎の下に水平に入れ、力一杯後ろに引っ張る。
引っ張られた事により、キャスリーンは新生児を床に落とす。
キャスリーンの手から新生児が離れた事を確認したサラは、キャスリーンを後ろに引っ張り続け、新生児室のドアを足で開けると、キャスリーンを通路に放り出した。
キャスリーンを通路に放り出した際、顔や腕の肉を噛み千切られ血塗れの者が新生児室に入ろうとしたが、そいつにタックルして新生児室から押し出す。
更に新生児室に向かってくる血塗れの人達を目にしたサラは、新生児室のドアを閉め、ドアの前に新生児が寝かされているベッド以外のあらゆる物を積み上げ、バリケードを築く。
バリケードを築き終わり、床に放り出されたままの新生児の所へ歩み寄ろうとしたとき、左腕を誰かに掴まれ肉を噛み千切られた。
「ヒィ――痛――ぃ」
悲鳴を上げながら身体を捻り、左腕を掴み肉を噛み千切った相手を見る。
マリリンであった。
マリリンは左腕を両手で掴み、噛み千切った肉を咀嚼し飲み込み、また左腕に噛みつき肉を引き千切る。
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