エピローグ

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病院の掃討作戦は続けられていたが、安全を確保した部分の方が多くなっている。 病院内部から引きずり出されてきた死体は、DNA検査用に皮膚の一部を採集された後、駐車場の一角に掘られた大きな穴に放り込まれ焼却。 生きて救出された人達は、身元を確認する情報を聞き出された後、全員裸にされた。 身体に噛み傷がある者は、傷の手当ても受けられないまま、トレーラーのコンテナに放り込まれる。 逆に身体に傷が無い者は、猿ぐつわを噛まされた上全身の自由を奪う拘束着を着せられ、幌付きのトラックに乗せられた。 それらの作業を見て顔をしかめている部下に、背広姿の男が声をかける。 「こんな事で顔をしかめるな! まだ前兆だ、本番はこれからだぞ」 「それはそうですが…………」 「俺達の任務は大流行の芽を摘み取り、用意が整うまで少しでも時間を稼ぐことだ。 呆けている暇なんて無いぞ、気を引き締めろ! 」 部下の男は上司の言葉に背筋を伸ばし、自分に活をいれるように返事を返す。 「はい! 」 男は部下の返事を聞いて頷き、男達の近くで陣頭指揮を執っている准将と、病院に突入した特殊部隊の指揮官に歩み寄った。 歩み寄り、特殊部隊の指揮官に声をかける。 「掃討作戦が終わったら准将に後を任せ、速やかに撤収しろ。 分かっていると思うが、取りこぼしは出すなよ」 陸海空及び海兵隊の4軍から集められた混成部隊の指揮官は、返事を返し男に敬礼した。 「分かりました! 」
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