突入

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彼らは先頭部隊が行ったように、自分達の方に近寄って来る物達の体温を確認し、人間の体温より低い物、近寄ってくる物達全部がそうだが、を見つけると、脳幹部を破壊するため頭に向けて銃撃する。 階段を上がり2階に達すると階段周辺の安全を確保、2階の掃討を担当する部隊を残し、後続の部隊は次の階をめざす。 兵士達は近寄って来るゾンビを排除しながら、診察室や病室のドアを開けたり、ロッカーなどの扉を開けたりして、中にいるゾンビを排除すると共に、隠れていた人間、助けられた事を感謝し、感謝の言葉を口にしながら近寄って来る者達を拘束する。 中には抵抗する者もいたが、銃を突きつけられると皆大人しくなった。 彼らは口に猿ぐつわを噛まされ後ろ手に手錠をかけられると、後続の兵士に外に連れ出される。 3階の掃討を担当していた部隊の兵士達の耳に、多数の赤ん坊の泣き声が聞こえて来た。 泣き声を頼りに前進する兵士達。 警戒しながら前進する兵士達は、通路の曲がり角から泣き声が聞こえる方を覗き込む。 赤ん坊がいると思われる部屋のドアの前に多数のゾンビがいて、部屋に入ろうとドアを乱打し押し合いへし合いしているのが見える。 ドアの前のゾンビを全て排除し、新生児室と書かれたドアを開けようとした兵士は、ドアの向こう側に障害物があり開けられない事に気が付いた。
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