甘いはずのチョコレートが……
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あいつがチョコを持っていたのも、 一人、泣いて食べた事も全部知っていた。 ずっと、俺はあいつのことを見ていたから。 あいつにチョコを見せびらかしたのも、 全部、あいつの為にやった。 「……来年こそは、ちゃんとくれよ」 あいつの背中に向けて言った言葉は、 あいつに届いていない事も知っている。
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