第1章

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「最悪だ...。この世の終わりだ...」 数時間後に迫った、隕石落下推定時刻を確認しながら俺は呟いた。 時はさかのぼること2時間前 ------------- 長く続いた受験も終わり無事進路が決まったある日の事。 俺は2階にこもり一人ゲームに没頭していた。 というのも、俺が今やっているゲームはランキング形式になっていて イベント中に倒した敵の数でランキングが決まる。 受験勉強が始まる前までは、上位30位内に入っていたが、久しぶりにゲームを起動した俺は 驚愕した。 なんと、ランキング園外だったのだ! その後、昼夜問わずゲームに打ち込んだおかげでなんとか、ランキング50位まで 巻き返したのだが... 「何だこりゃ!」 またまた、びっくり。 昨日まで52位だった俺の順位は101位まで落ちていたのだ... どうやら、イベント終盤にかけてランキング下位の奴らが本気を出したらしい。 そんな訳で、今日も朝方からゲームに勤しんでいたのだが母親から収集をうけた。 「何だよ。」 早くゲームがしたくて仕方がない俺は、イライラしながら母親に聞いた。 母は、黙ってテレビの画面を指差した。 テレビを見て、最初に出てきたのは各国の首脳達。 しばらく何かを話していたようだが、英語なのでよく分からなかった。 場面は変わり、日本の首相が会見場のようなところで立っているシーンだった。 少しの間が空き、日本の首相は静かに口を開け言った。 「あと、2時間後に地球は消滅します。」
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