0人が本棚に入れています
本棚に追加
「最悪だ…この世の終わりだ…」
そう言って頭を抱える彼。
弱音を吐くぼくを彼が助けてくれることは日常茶飯事だが、彼がこんなことを言うなんて非常に珍しい。
もしかしたら、初めてかもしれない。
「どうしたんだい? キミがそんなことを言うなんて。」
「大変なことをしてしまったかも知れない。ボクのせいでこの世は……終わってしまうかも知れないんだ。」
「一体、何があったって言うのさ? 一人で悩んでないで、ぼくに話してみてよ。」
「……実は、さっき持ち物を整理していたんだけど、見つからないんだ。地球破壊爆弾。」
元々青い顔の彼が、一層青くなっていた。
最初のコメントを投稿しよう!