第1章

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 「最悪だ…この世の終わりだ…」  そう言って頭を抱える彼。   弱音を吐くぼくを彼が助けてくれることは日常茶飯事だが、彼がこんなことを言うなんて非常に珍しい。  もしかしたら、初めてかもしれない。  「どうしたんだい? キミがそんなことを言うなんて。」  「大変なことをしてしまったかも知れない。ボクのせいでこの世は……終わってしまうかも知れないんだ。」  「一体、何があったって言うのさ? 一人で悩んでないで、ぼくに話してみてよ。」  「……実は、さっき持ち物を整理していたんだけど、見つからないんだ。地球破壊爆弾。」  元々青い顔の彼が、一層青くなっていた。
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