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B「あー、もう、真っ暗じゃん。
彼女いないからいーけど」
バレンタインなのに、キャプテンやってるせいで、日が暮れてからの帰宅になってしまった。
階段を駆け下りていくと、途中に人影が見えた。
近づくと、何かを大事そうに持っている、女の子だ。
B「なあ、こんなとこで何してんの?
ってか何持ってんの?」
A『え、コレ?
コレはね、人の“幸せ”が詰まってるの。
ほら、街にぼやけた暖かい光がふわふわ漂ってるのが見えるでしょ?
アレが凝縮されたものなの』
B「は?」
A『キミはバクって知ってる?』
B「あの夢を食う奴か?」
A『そう。
コレは夢じゃなくて“幸せ”だけど、私も似たようなモノなの』
なんと、彼女は人間ではないらしい。
A『今日はね、頑張ってるキミに、おすそ分け』
そう笑って箱を俺の手に押し付ける。
B「おい」
顔を上げた時には彼女の姿はなかった。
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