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2016年2月14日 23時45分
このまま時間が止まればいいのに…
私はそう思っていた。
星が
街が
美しいと分かった。
いや、やっと分かることが出来た…
「もう、時間がない。最期にこれ…一生懸命作ったから」
「ああ…ありがとう…今までありがとうな」
彼の頬から大粒の涙がこぼれ出した。
私もこの一年で涙を流すと言う気持ちがどんな感情なのか
理解することが出来た。
「また、必ず逢えるよね…」
「当たり前だろ!!今度は必ず……」
彼はこっそりVサインをだすと言葉を詰まらせ、頬を濡らしていた。
二人の間にゆっくり時間が過ぎていく
私は、日本の技術が生み出した集大成ロボット…人工知能の…全て…
「これが…だいすき…ってこと…か……な」
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