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彼女は今 "燃える" ような恋をしていた。
今日はバレンタインデー。
これから勇気を振り絞って彼に告白するのだ。――ああ、顔から "火" が出るほど恥ずかしい。
胸には手作りのチョコレート。
彼女は壊滅的に料理が下手である。これまでも料理中に危うく "大火事" になりかけたことが何度もあった。
そんな彼女が必死に作り上げ、"熱で溶けてしまわない" ように持ってきたチョコレート……少し "焦げてしまっている" が問題ない!
そう、要はハートである!
彼女は震える声で彼に告白する。
A「ずっと好きでした! 私と付き合って下さい!
あと、
それから今晩……
――私を泊めてくれませんか?
料理でちょっと失敗しちゃって……」
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