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B「キミ、そんな所で何してるの?」
少女が一人。高台にある階段に腰を掛けて街を眺めていた。
今年は遅い寒波の影響で都心でも雪のチラつくホワイトバレンタインデーである。そして日曜日ということもあり、街は初々しいカップルたちで溢れ、賑わいを見せていた。
A「私ね、フラれちゃったの……」
少女は寂しそうに呟くと胸に抱えたチョコレートをギュッと抱きしめる。
B「ああ、そうなんだ……」
こんな時はどんな風に声をかけてあげるのが正解なのだろう。
慰める? 励ます?
答えの見つけられない僕に向かって少女が言葉を紡ぐ。
A「だからね……私、ここでお星様にお願い事をしていたの……」
B「お願い事……どんな?」
少女は笑みを浮かべると街を指さして星に願いを唄う。
A「あ~そこ~に♪ 隕石~落ちねーかな~っ♪」
―― 了 ――
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