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「はいよはいよ」
おれはスマフォのグーグル様を起動させながら、和室から身を乗り出して、っと天井が低いぞ、危ないなぁ、ノリミウム製のツルツルした白い床を、ノリミウムで合っているのだろうか、あとでググってみよう。ペタペタと床を歩くたびに音を鳴らす。緑色のスリッパを履く、わりと小さい。かかとが丸出しだ。
とりあえずは
【小説 人物描写】と検索すれば
我がスマフォはドラえもんのごとく
優しく丁寧に教えてくれるであろう。
ふふ、ふふ、ふはっーはははは!!
「なんだ、これは?」
スマフォの検索結果を見て 愕然となる。
【小穴 人物描写】
小説という文字を小穴と誤入力してしまうことに手が震える。予測変換よ、いったいなにがあった??!
画面にはアナル、またはセクシーなお姉さんが、太ももをこちらに向けて挑発的な視線で誘っている画像。清楚な女子アナ、ホモとゲイのコラボ。
「卑猥すぎる、いったい…どういうことだ」
ごくりと、息を飲む。じぃー。
瞳孔が開くのを感じている。開眼しそうだった。
ふふぉあッ?!! 携帯の画面に釘付けになるあまり、おれはそのまま一階につづく階段からスパハパバパパアンと転び落ちるところだった。
あぶねぇえ!!
慎重に初めて水面に凸中する小学生のように、おれは足先から階段へ一歩一歩降りる、決してその画像に食い入って見つめているから視界が足元まで及ばないという訳ではない。
ーー警察、警察に通報した方が
良いのではないか???
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