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2月14日 日曜日。
交際を初めて1年が少し過ぎた彼氏と、1日デートを楽しんだ。
もう空も暗い。
別れの時間が近づき、鞄をギュッと握る。
今日は…まだやることがある。
A「…ねぇ、今日って何の日か知ってる?」
B「今日…?」
この高い公園から町を眺めながらの私の質問に、鈍感な彼は少し考える。
B「…あぁ、もちろん!忘れるわけ無いじゃん!」
しかしすぐに思い出してしまった。
…なんでこういう時だけ覚えてるかなぁ。サプライズしたかったのに。
去年みたいに「ごめん…なんだっけ?」とか言うと思ったのに…。
私は観念して、鞄から手作りのチョコレートを取りだし振り返る。
A「…え…?」
しかし、そこには綺麗に包装された箱を差し出している彼がいた。
B「今日、お前の誕生日だろ?おめでと」
満面の笑みを見せる彼。
今年サプライズされたのは私だった。
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