転校しました。

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よーし、押すぞー。 ピーンポーン ・・・来ないじゃん。壊れてんの?聞こえてないの? イライラしてきた。 ピピピピピピピピピピーンポーン 「うるさい!壊れるでしょう!」 門のあっち側で眼鏡の真面目そうな人が息を切らして走ってきた。 あ、門開いた。 「いや、一回じゃ出てこなかったから聞こえてないのかなーって。」 悪びれもなく敷地に足を踏み入れながら言う俺。 「10秒やそこらじゃ開けられるわけないでしょう!!」 「ああ、確かに(笑)」 いや、ほら自分が待ってるときって倍くらいの時間に感じることあるじゃん?それそれ。 「確かに(笑)じゃないですよ。まったく。 とりあえずこちらへ、車を待たせています。」 いつのまに現れたのか黒塗りのリムジン。すげー、金持ち。 爺やって呼びたくなるような優しそうなお爺ちゃんがドアを開けてくれているのでお礼を言って乗り込む。 「おっじゃましまーす。」 リムジン初めてだー。うぇーい。 イスふわふわだし。広いし。いいなぁ。 「・・・しさん。名無さん!」 「ぅはい!」 初リムジンに浸ってるときに声をかけるから変な返事でたし。くそぅ。
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