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女の子「どうして、ここがわかったの?」
男の子「見たかったんでしょ?最後に、ここからの景色が……」
女の子「うん」
男の子「ここからの景色、本当に綺麗だよね」
女の子「うん」
男の子「さぁ、その手にある爆弾を僕に貸して」
女の子「でも……」
男の子「君が犠牲になる必要なんか無いさ……」
女の子「だったら、君だって」
男の子「男は好きな子にしなれるより、好きなこのために死ぬほうがかっこいいって思うんだ。バカみたいだろ?」
女の子「バカじゃないよ……優しいんだよ」
男の子「君のほうが優しいいよ。君は誰よりも僕に優しかった」
女の子「……」
男の子「ほら、泣かないで……君の笑顔を見せてよ」
女の子「こんなときに笑えるわけないよ」
男の子「そう?僕は笑えるよ?ほら、ピース」
女の子「バカ……」
男の子は、女の子から爆弾を奪うとその場から思いっきり走った。
女の子は、泣き崩れた。
追いかけることはしなかった。
それは、男の子の思いを裏切る行為だと思ったからだ……
だから、女の子は泣くことしか出来なかった。
その後、その男の子の姿を見たものはいない。
ただ、女の子にはその男の子の笑顔のピースサインのみが焼き付いていた。
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