第1章

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「うーん、やっぱり君には向いてないよ」  というわけで、と目の前の藍色のローブの女はペタンと私の掌にスタンプを押した。『適合無し』を表す紫色の光が淡く光り、私の身体の中へと吸い込まれていった。 「どうしてだめなんですか!私、学校の魔術実技ではいつも1番でした!」 「採点基準を言うのは禁じられてるんだ」  女性は目線を下に向けるとペラリと紙をめくった。 「お疲れさまでした」  その最終通告に私は下唇を噛む。口の中に広がる血の味。  …最悪だ…この世の終わりだ…  これで、全部門の入隊試験は全滅。  夢の魔術騎士への道はたった今絶たれた。
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